野菜作りの経緯
プロフィールにも記載していますが、2022年現在ITエンジニアとして日々あくせく働いている日々です。
仕事の内容は主に「ソーシャルゲーム・オンラインゲーム開発」です。
ゲームを作る仕事は学生の頃からの夢であり、その職についてからもこの仕事について後悔したことはありませんでした。それに変化が現れたのは、2020年の春ごろから流行り始めた新型コロナウイルス騒動です。
この騒動によって、今まで自分が見てきた世界の見方が大きく変わるきっかけになりました。
ステイホーム、おうち時間と言われるものによって、ゲームを楽しむユーザーが増えたり、リモートワークといった働き方を迫られる社会となり、急速にデジタルトランスフォーメーション(いわゆるDX化)が推進されていきました。
そんな社会のあらゆるところでDX化の波が押し寄せてきたことに何故か大きな違和感を覚え始めます。
あれだけ、自分もDX化することで業務が効率化し、よりよい世界になると信じていたのに、どうやら今向かっているその先には輝かしい未来などがあるとは到底思えませんでした。
それは歳をとったせいもあるかもしれません。しかし、このまま進んだ先に人間は幸せな社会が待っているのだろうか。自分が今住んでいるこの大好きな国「日本」がよりよくなっていくのだろうか。と。せいぜい管理社会が強化され、より画一化された社会構造になるだけで、人は人としての生き生きさなどとは程遠い世界になっているのではないか。
今も年々人々の生活は苦しくなるばかりで、政治・経済全てにおいて悪化の一途を辿っている感じているのは私だけではないはずです。
マスメディアから日々垂れ流されるネガティブなニュースに感化され、社会は重苦しく希望も失いかけているこの日本で、せめて、この日本という国を感じ、その中で生きている、生かされていると実感できる何かが欲しかったのです。
そんな中、食べ物を作るということにふと考えが過ぎりました。
私は子供の頃、田舎で祖父・祖母が野菜を作っていたし、叔母は今でも田舎で農家をしています。
子供の頃に農作業を何度か手伝ったことはありますが、その時は手伝わされているという感覚で何とも思っていませんでしたが、40歳という人生の折り返しである節目を迎え、今食べ物を作るということの重要性に気づき始めました。
私は、人には何かをするために必要なものまたは情報には、その人にとって適切なタイミングがあると信じています。ある本を子供の頃に読んでも何も感じなかったが、大人になってその時読んだ本と同じ本を読むと見方が変わっていたり、あるいは、全く自分がこれまで読んできた本とは違うジャンルの本に興味が惹かれることは誰にでもある体験でしょう。
それと同じように、私にとって食べ物を作るということが40歳になった今でないとそのタイミングに達しなかったということなのだと思います。
さて、これからは10年先を見据え、まずは自分達の食べ物は自分達で作れるようになりたいと思っています。
とにかく生活に必要なものはできるだけ自分達でなんとかできるようになることです。
これが私たち家族にとって、「生きているな」「この生き方でいいんだ」と実感できる生き方になると信じています。
そのための第一歩として、まずは貸し農園から始めることにし、2022年4月30日に契約しました。
そして10年後。この時の選択が私たち家族の人生の転換期であったと思えるように
ここにブログとして書き留めて行こうと思います。