野菜の作り方など

畝を作る

畝作りの流れ

シェア畑は、2畝か4畝という単位で借りることができます。
私たちが契約をしに行った4/30時点では、2畝のみ空いているという状況だったので2畝お借りすることになりました。夏の野菜を作るためにちょうど5月から始めるのが一番良い時期だという話でしたので、早速畝を作る作業をしました。

畝とは?

畝とは、作物が成長するために必要なベッドのようなものです。

畝を立てる一番の目的は、水はけをよくするためです。野菜作りによっては水が多く、ずっとじめじめと湿った環境を嫌うものもあります。そのような時に土を盛り上げて畝を立てます。畝を高くすれば、通気性や水はけが良くなり、土が乾燥しやすくなります。野菜の種類や水はけの良し悪しだけで畝の高さを調整します。また、土を盛り上げることで、堆肥が雨などで流れづらくなり、もった分だけ土が厚くなるため、植物が深く根を張ることができます。

シェア畑の畝の最終的な大きさは、120cm x 50cm x 40cm(深さ) で作ります。深さの部分は作土層と呼ばれ、作物が成長するために必要な深さとなり、肥料や水分が十分に給水できて、根を張るのにちょうど良いベッドになります。

大体の手順

概ね以下の手順で畝を作っていきます。(アドバイザーの話をもとにしております)

  1. 作土層を40cm(深さ30cm + 畝の高さ10cm = 40cm)となるようにまずは30cmほど土をスコップで掘り起こします。
  2. 鍬で畝になる予定の部分を耕します。
  3. 肥料を混ぜます(シェア畑では牛糞を混ぜるようです)
  4. 再度鍬で今度は畝の高さになるように土を移動させます。
  5. シャベルで、虫の幼虫がいないか隈なく探します。(虫の幼虫は根を食べるので見逃さないように入念に調べます)
  6. 虫がいた場合は駆除します(ごめんよと言いながら駆除しましょう)
  7. 畝の外堀を作ります。(鍬で外周の土を内・外と交互に分けながら外堀を作ります)
  8. 畝の外壁を作ります。(外壁はならし板を側面につけ足で押さえながら作ります)
  9. 外壁ができたら畝を平します。この時畝の中心から外側に向かって山形にすること(雨水が畝の中心にたまらずに外側に落ちるようにする)
  10. マルチングを150cm強の長さ(畝の幅120cm+15cmx2)で畝を覆います。なるべく中央に線が来るようにしましょう。
  11. マルチ留めで仮止めをして、反対側を合わせたら本留めします。(マルチ留めを足で強く地面に打ち込みます)
  12. 反対側も合わせたら、本留めします。
  13. 完成

準備に必要な道具

  • クワ
  • スコップ
  • マルチ留め
  • ならし板
  • バケツ
  • 移植ごて(肥料をまく)
  • 図面(畝の大きさや間隔などを記載したもの)

土づくり・畝の立て方

畝を立てる位置を決める

図面をもとに、ならし板で間隔を測り、畝を立てる場所を決めていきます。
目印として「マルチ留め」というピンを畝の四隅にさします。
野菜をきちんと管理するためには、図面に道路幅(人が歩く所)も必要です。

堆肥や肥料を入れて耕す

畝の場所に目印をつけたら、全体に堆肥や肥料などを入れてクワで耕します。
土が硬い場合は、肥料を入れる前にスコップで30cmほど土を起こし、クワで土を軽く耕しておきます。
耕している時に害虫を見つけた場合は、必ず駆除します。(コガネムシの幼虫などは根を食べてしまうので入念に探して駆除します)

土を盛り上げて畝を作る

肥料を全体に入れたら、クワやスコップ、移植ごてなどを使って、畝の目印の外側から土をすくい、中心に土を寄せて持っていきます。(畝の周りにお堀を作るようなイメージ)

畝の形を整える

畝ができたら、ならし板を使って畝の側面と表面かを平らにならして形を整えます。畝の表面がボコボコしているとマルチを張った時に、雨などで水が溜まったり、泥が跳ねて野菜に付き、病気の原因となるようです。畝の中心が一番高く、外側に向かって低くなるような山形の形にすることで、水が溜まらず外側に落ちていくようになります。

マルチ張り

マルチとはマルチングの略で、野菜作りの際に畝の表面を覆う資材のことを言います。
シェア畑では、ポリフィルム素材の黒色のマルチのことをマルチと呼んで使用しているようです。

マルチの主な役割

  • 雑草防止効果
  • 保湿効果
  • 保温効果
  • 病気予防(雨で土が跳ね返り、植物の傷口に触れ病気が感染するのを防ぐ)
  • 肥料流出の防止(雨や水やりで肥料が流れてしまうことを防ぐ)
  • 団粒構造の維持(風雨や水やりなどで土の団粒構造が崩れるのを防ぐ)

マルチの張り方

畝の周りに溝を作る

マルチは風で飛ばされやすいので、裾を全て土で覆うようにします。
畝立てとは逆に、土を外側に出してお堀を作るように感じにします。

マルチを巻き、片側を(マルチ留めで)仮止めします。

マルチを畝の表面に敷いて、片側2箇所にマルチ留めをさし、周囲に土をかけて固定します。

マルチを引っ張る

マルチ留めで固定した方とは反対側の裾を持ち、マルチをたるみのないよう、ピンと引っ張るようにします。(マルチにたるみがあると雨で水が溜まってしまったり、先にあげたマルチの効果も十分に発揮できなくなったりします)

マルチの端を止めます

ピンとマルチが張れたら、マルチ留めで固定します。(2人で作業できる場合は、マルチの四隅を2人で引っ張りながらはるとスムーズです)畝1つに対して、4個のマルチ留めを使用します。

マルチの裾を埋めていきます

マルチの裾を足で踏みながら鍬を使って土をかけていきます。土をかけた場所は足で踏み固めてマルチが剥がれないように固定します。周囲の裾を土で埋めたら完成です。

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